崎県の高千穂地方での生産が盛んなそば焼酎。そばを主原料とした焼酎で、その歴史は、ほかの本格焼酎と比較すると浅く、1973年ごろに宮崎県の焼酎メーカーが開発しました。

今日の焼酎原料の多様化は、この「そば焼酎」に端を発したといっても過言ではありません。そば特有の香りとほんのりとした甘味があって、飲み口も軽快で飲みやすいのが特徴です。その歴史は浅くとも、宮崎県をはじめ、近年では長野県や福岡県などの他県においても生産は活発に行われています。蔵元ごとに蒸留方法を工夫するなどそれぞれ違った特色があり、そば焼酎ファンを徐々に広げています。
 
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  那由多の刻

長期熟成貯蔵法で3年以上寝かせたそば焼酎。そば独特の香りと熟成の期間を感じさせる深いコクとまろやかな味わいが特徴。

雲海酒造(宮崎県)
度数:25度
甘さ:★
軽やかさ:★★
レア度:★

吉兆雲海

芳醇(ほうじゅん)で甘みのある黒麹(こうじ)仕込みのそば焼酎。今までにない深いコクが濃厚な味わい。
雲海酒造(宮崎県)
度数:25度
甘さ:★★
軽やかさ★★
レア度:★

 
 
マヤンの呟き

熟成された焼酎ならではのまろやかさと、そばの風味が絶妙。マヤンとは宮崎県で「おじいちゃん」という意味。
雲海酒造(宮崎県)
度数:38度
甘さ:★★★
軽やかさ:★★★
レア度:★

十割(とわり)

そば原料を100%使用してるため、そば本来のさわやかな香りと、甘みのある味わいが楽しめる。つなぎを一切使わないそばを「十割(じゅうわり)」と呼ぶことから名づけられた。
宝酒造(宮崎県)
度数:25度
甘さ:★
軽やかさ:★★
レア度:★